大沼田檀林跡(おおぬまただんりんあと)
市指定文化財・宗門史跡
文禄3年(1594)大本山第十世日進上人の時、田間村長久寺の壇所を遷したもので、その後、元和年間(1615~1623)2代将軍徳川秀忠が東金放鷹の際、当寺へ立ち寄り、日乾上人の進言に基づき東西120間・南北70間の朱印地に建立されたもので、規模は講堂、宿坊36、諸寮、乾師堂、その他堂宇が建立され、法華宗勝劣派の根本道場として、全国から幾百の学徒が参集し、研学練磨し、以来、300年にわたり、多くの名僧・傑僧を輩出しています。
宝暦5年(1755)7月の大暴風雨のためと、慶応4年(1868)の大火のため、明治7年(1874)廃校に至りました。
現在、大沼田檀林中興の祖=日乾上人の墓碑は、清楚で、常に供花、香煙が絶えることなく、市民の崇敬を享け、東金市の貴重な文化財となっています。
その他の文化財
八幡宮
檀林当時より建立されている八幡宮。平成16年に修復されています。
記念碑
鷲山寺第十三世日乾聖人(檀林中興開基)等の大曼荼羅所持の皆様方の寄進により昭和62年に建立された記念碑
鬼子母神像
檀林当時より伝わる鬼子母神像2体
弁財天
檀林当時に弁天堂、三十番神堂に収められていた尊像
大位牌
大沼田檀林が始まった当初より残っている位牌であり裏書に納主、濱暢院日領と記されており、位牌の高さは三尺ある大位牌です。